書籍の図版制作を外注するときは、原稿だけでなく、図を入れる場所と紙面上の大きさを伝えます。図版だけを依頼する場合、本文のどこを説明する図なのかが分からなければ、情報の選び方や文字量を決められません。
依頼から納品までは、問い合わせ、内容の確認、制作、修正、データ納品という順で進みます。最初の確認を進めやすくするには、原稿と紙面ラフをまとめて用意します。
図版番号で原稿と紙面を結び付ける
複数点を依頼する場合は、図版ごとに番号を付けます。同じ番号を本文原稿、紙面ラフ、指示書、参考資料のファイル名に使えば、どの資料がどの図版に対応するかを確認できます。
例えば、3章の2点目なら「03-02」のように決め、紙面ラフにも同じ番号を書きます。「前ページと同じ図」「前に送った資料」のような指定は、点数が増えるほど取り違えが起きやすくなります。
紙面が動いたときの基準を決める
書籍制作では、図版の作業中にページ割りや掲載サイズが変わることがあります。サイズが未確定なら、横幅を優先するのか、文字を減らして縮小できるようにするのかを決めます。
見開きをまたぐ図、ページ端まで使う図、本文中へ小さく入れる図では、作り方が同じではありません。図版制作者へは、紙面上の枠だけでなく、周囲の見出し、本文、キャプションが分かるラフを渡します。
著者確認と紙面確認を分ける
初稿では、図の内容が原稿と合っているかを著者や監修者が確認します。その後、実際の紙面へ配置し、文字の大きさ、線の見え方、キャプションとの関係を編集者やデザイナーが確認します。
内容確認と紙面確認を同時に行うと、どの理由で直すのか分かりにくくなることがあります。修正指示には、図版番号と該当箇所を付け、内容の訂正なのか、紙面に合わせた調整なのかを書きます。
図版イラスト制作所では、一般書、事典、教科書、学習参考書などに掲載する図版を制作しています。書籍の図版をまとめて外注するときは、図版番号で資料を管理し、紙面変更の基準と確認担当を決めておくと、原稿から納品までの対応関係を保てます。