図鑑には、対象の姿を見せる写真やイラストに加えて、その仕組みを説明する図が使われます。外から見えない内部や、時間をかけて起こる変化などは、写真1枚では説明できません。図版イラスト制作所では、地球やのりものを題材とした児童向け図鑑の解説イラストを制作しています。
地形の成り立ちを、異なる時点の図で見せる
地形の写真を見れば、今どんな形をしているかはわかります。しかし、その形ができるまでの経過は写っていません。成り立ちを説明するページでは、複数の時点を並べた図が使えます。
下の画像は「ポプラディア大図鑑 WONDA 地球」で制作した、環礁形成の解説図です。島と周囲の様子を、異なる状態で描いています。海の部分も切り取ったように表し、水面からは見えない地形まで示しています。

このような図では、時間が経つ間に変わる部分を、同じ場所・同じ向きで見せられます。現場の写真では撮れない断面も含めて描けるため、現在の姿を見せる写真と、成り立ちを説明する図を組み合わせたページにできます。
同じ図鑑では、雲の種類、地形の成り立ち、地震や災害のメカニズムなどの図も制作しました。題材に応じて、実物の姿に近い描写と模式的な描写を使い分けています。
のりものの外観と、走る仕組みは別の図で説明できる
のりもの図鑑でも、外観を見せる写真だけでは、走る仕組みや内部の部品まで説明できません。車両の外観とは別に、車体と設備の関係を示す図などが使われます。
下の例は、ポプラ社「WONDA 超はっけんのりもの大図鑑2 新幹線」に掲載するために制作した、リニアモーターカーの構造図です。同書では、在来線の電車、新幹線、リニアモーターカーなどの仕組みや構造を描きました。

こうした図は、車両を細部まで描き込むことだけが目的ではありません。本文で説明する部品や設備を読者が見つけられ、どこにあるのかを確認できる形にします。外観の写真と解説図が、それぞれ違う情報を伝える構成になります。
子供向けでも、説明する内容に合う図が必要
子供向けの図鑑だからといって、すべてをキャラクター風の絵にする必要はありません。対象の形を知るページなら実物に近い描写、仕組みを知るページなら模式図というように、掲載する内容に合う図を選べます。
小さな図に名称や解説を詰め込むと、本文を読むために必要な部分が見つけにくくなります。全体を見せる図と、一部を拡大する図に分ける構成も制作できます。
図版イラスト制作所では、図鑑・児童書に掲載する解説イラストを制作しています。写真や研究資料、原稿に基づいて描き、内容の確認は依頼者側でお願いしています。図鑑の制作例は、下記の事例ページでご覧いただけます。





