化学教材で使う原子・分子の模式図、実験装置、物質のイラスト

化学の教科書や参考書では、実験装置、物質の外観、原子や分子の構造など、さまざまな図版が使われます。装置の接続を示す図と、目に見えない粒子を説明する図では、描く内容も違います。図版イラスト制作所で制作した高校化学教材の図を例に、掲載できる図版をご紹介します。

原子・分子の構造や電子の配置を図にする

化学式だけでは、原子の並び方や立体的な構造まで説明できない場合があります。構造式、電子配置の模式図、結晶の構造図などを本文と組み合わせることで、文字や記号だけでは追いにくい部分を見せられます。

下の制作例には、カリウム原子とイオンの電子配置、3種類の構造式、塩化ナトリウムの結晶構造が含まれています。同じ元素や物質の説明でも、何を学ぶ場面かによって必要な図が異なります。

化学教材の図版制作例。電子配置、構造式、結晶構造。
化学教材の図版制作例。電子配置、構造式、結晶構造。

電子配置の例では、変化の前後を並べて、電子が1個減ることを示しています。結晶構造では、紙面上の平らな図でイオンの立体的な配列を表しています。このような図は、実物の写真に置き換えることができません。

実験器具の形と、装置の接続を見せる

実験の説明には、器具単体の図と、器具を組み合わせた装置の図があります。器具の名前や形を覚えるページと、実験方法を説明するページでは、図に載せる内容も変わります。

下の例では、ホールピペットやメスフラスコを単体で描く一方、左上の装置ではフラスコと複数の容器を管でつないだ状態を描いています。器具の外形だけでなく、管が液面の上にあるか下にあるかまで、図で示せます。

化学教材の図版制作例。実験装置、ホールピペット、メスフラスコなど。
化学教材の図版制作例。実験装置、ホールピペット、メスフラスコなど。

右下の試験管の図は、傾けたときに液体と金属の位置がどう変わるかを示したものです。装置全体を描く以外にも、実験中の一場面を取り出して説明する図を制作できます。器具を使う操作に絞った図については、実験器具の記事でも紹介しています。

物質の姿を描いて、本文の説明と結びつける

物質そのものの外観を見せるイラストも、化学教材の図版に含まれます。下の例は赤リン、黄リン、黒鉛、ダイヤモンドです。粉末、容器に入った状態、塊などを、名称とともに示しています。

化学教材の図版制作例。赤リン、黄リン、黒鉛、ダイヤモンド。
化学教材の図版制作例。赤リン、黄リン、黒鉛、ダイヤモンド。

物質の外観を描く図と、原子や分子の構造を描く図は、説明する内容が違います。外観を見せるだけでは内部の構造はわからず、構造図だけでは実際にどんな姿をしているかが伝わりません。紙面で扱う内容に合わせて、それぞれの図を使えます。

化学教材の図版をIllustratorで制作しています

ここで紹介した図版はAdobe Illustratorで制作したものです。紙面の印刷仕様に合わせ、CMKの3色で制作しています。化学教材では、実験器具や模式図に加えて、グラフ、表、チャートの制作にも対応しています。

教科書・参考書のほか、化学を扱う一般書や解説記事の図版も制作しています。専門的な内容は、ご提供いただく資料と依頼者側の監修に基づいて描きます。

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