展示パネルに使う解説イラストを依頼するときは、展示テーマだけでなく、パネルの中でイラストが担う役割を伝えます。図版イラストの制作を依頼することと、パネル全体のデザインや印刷を依頼することは同じではありません。まず、依頼する範囲を分けます。
図版だけを外注する場合は、パネルのレイアウト案、イラストの配置場所、実際の掲載サイズを用意します。来場者に何を見せ、何を理解してほしいのかも添えます。
イラストに入れる情報を決める
展示パネルは、離れた位置から見られることがあります。そのため、資料にある情報をすべて入れるのではなく、パネルで説明する内容を選びます。
描く対象、見せる向き、必要な断面、人物や物の大きさの関係、矢印で示す動きなどを整理します。名称や注釈を図へ入れる場合は、文字原稿と位置を指定します。複数のパネルにまたがる場合は、イラストの色や線のルールも共有します。
根拠となる資料と監修方法を用意する
自然科学、歴史、産業などを扱う展示では、内容を確認できる資料が必要です。写真、既存の図、文献、監修者のラフなどを渡し、どの資料のどの部分を参照するかを示します。
制作者は、提供された内容を来場者に伝わる図へ整理します。専門的な事実が正しいかどうかは、依頼者や監修者が初稿と修正稿を確認します。
パネル全体の条件を伝える
イラストのサイズだけでなく、パネル全体のサイズ、来場者との距離、背景色、周囲に置く写真や文章も共有します。図版の背景を透明にする必要があるか、印刷用とウェブ告知用の両方で使うかなど、納品後の使い方も確認します。
図版イラスト制作所には、国立科学博物館の特別展「深海2017」で、公式図録と展示パネルに使われた深海生物や海底資源などのイラスト制作実績があります。依頼できるのは図版イラストの制作であり、パネル全体のデザインや印刷を含むとは限りません。
展示パネル用のイラストを依頼するときは、パネル案、掲載サイズ、描く内容、文字原稿、根拠資料、監修方法、納品後の使い方を用意します。





