フロー図と系統図は、どちらも専門分野で使われる言葉です。一方で、流れやつながりを見せる図の呼び名として、厳密な区別をせずに使われることも多くあります。
一般的には、順番や変化を追う図がフロー図、複数の要素のつながりを見る図が系統図と呼ばれます。ただし、同じような図でも、分野や使う人によって呼び方が変わることがあります。
フロー図の例
当所では高校理科分野の図でフロー図の制作事例があります。この例は、食物連鎖の図として、生物間の関わりのフロー (流れ) を図で表したものです。
フロー図・系統図とは
フロー図では、ものや情報が進む方向を矢印で示します。例えば、材料がいくつかの工程を通って製品になるまでを描けば、どの順番で作業が進むのかを追うことができます。
途中で進み方が変わるときは、矢印を枝分かれさせます。同じ工程へ戻る動きは、矢印を循環させて表します。フロー図にすると、文章だけでは追いにくい順番や分岐が見やすくなります。
系統図で中心になるのは、要素同士のつながりです。例えば、複数の機器がどのようにつながっているかを線で示せば、全体の構成を確認できます。一本の線から複数の要素へ分かれる図や、いくつかの要素が一つに集まる図もあります。
ただし、一つの図が流れと接続の両方を見せることもあります。複数の装置を通って水が処理される図では、水の動きを追えばフロー図に見えます。装置や配管のつながりを見れば、系統図として読むこともできます。
呼び方は分野や使う人によって変わる
説明用の図には、統一された名前が付いているとは限りません。作る人や依頼する人が、普段使っている言葉で図を呼んでいることもあります。
フロー図に近いものが流れ図や工程図と呼ばれることがあります。系統図に近いものが構成図や仕組み図と呼ばれることもあります。名前が違っていても、図が見せようとしている内容はよく似ています。
専門用語として使われることもある
「フロー図」「系統図」は専門用語としても使われることがあります。
コンピューター分野には、フローチャートという図があります (「チャート」は図の意味)。処理の開始や終了、作業、判断、分岐などを決められた記号で表したものです。
建築設備では、配管や配線の接続を示す図面が系統図と呼ばれます。品質管理でも、目的と手段を枝分かれさせて整理する手法に系統図という名前が使われています。
「フロー図」「系統図」というとき、一般用語的に説明図のことをそう呼んでいるのか、それとも専門用語として言っているのか、文脈によって分けて考える必要があります。
「フロー図」「系統図」の制作依頼

学校教材や一般向けの書籍で、「フロー図」「系統図」的なイラストを使って内容の理解を助ける見せ方をすることもあります。当所では、書籍、教科書、参考書など様々な媒体から図版イラストの制作ご依頼を承ってきました。
こうした図の制作依頼を承る際は、資料のご提供をお願いするとともに、内容の監修はご依頼者様側でお願いしています。当方に建築などの専門技術や学術的知識があるわけではありませんので、その点はどうぞご了承ください。