実験器具のイラストは、器具の形を一つずつ描くだけでなく、配置、接続、液量、操作の順番まで示すことがあります。制作を依頼するときは、器具名の一覧だけではなく、実験をどの状態で見せる図なのかを指定します。
図版イラスト制作所には、高校化学の参考書で、実験器具の模式図や物質の状態変化などを制作した実績があります。専門内容は、依頼者が提供する資料と監修に基づいて制作します。
器具単体か実験装置全体かを分ける
まず、ビーカーやフラスコなどの器具単体を見せるのか、複数の器具を組み合わせた装置を見せるのかを決めます。装置全体なら、器具同士をつなぐ管、栓、支持器具、加熱位置なども確認できるラフが必要です。
写真を参考にする場合は、手前の器具に隠れている部分が分かる別角度の写真も用意します。写真と教科書原稿で形が異なる場合は、どちらを採用するかを指定します。
液体と気体の状態を指示する
実験図では、器具の外形だけでなく、中に何が入っているかが説明の一部になります。液面の高さ、液体の色、泡や煙の有無、気体や液体が進む方向を示します。
矢印を使う場合は、物質の移動を示すのか、操作の方向を示すのかを分けます。加熱前と加熱後など、状態が変わる実験は、一枚にまとめるか、段階ごとに図を分けるかも決めます。
初稿では接続と向きを先に確認する
初稿が出たら、器具の名称だけでなく、つながる位置、栓の数、管の向き、液面、矢印の方向を確認します。色や線の見た目を整える前に、実験内容に関わる部分を確定します。
制作者は、提供された内容を図として整理できますが、資料にない実験条件を推測して決めることはできません。依頼時には、装置の完成状態が分かるラフ、器具の参考写真、実験手順、図へ入れる名称を渡し、理科内容の正しさは依頼者や監修者が確認します。





