Factory70代表・松本奈央は、雑誌「あまから手帖」の新連載「ぼちぼち割烹」のイラスト制作を担当しています。「ぼちぼち割烹」は、作家・太田和彦さんが大阪の割烹を一店ずつ紹介する連載記事で、料理と店内の様子を表した挿絵を提供しています。
連載の第一回目が掲載された2016年2月号が、数日前に発売されました。この記事では、連載の内容やイラスト制作の様子などをお伝えします。
※この記事はFacetory70 BLOGからの転載です。連載は終了しています。
イラスト制作のご依頼をお考えの方へ
太田和彦さんについて
作家・グラフィックデザイナー。居酒屋探訪の著作が数多くあり、テレビでは旅チャンネル「居酒屋紀行シリーズ(1999-)」やBSイレブン「ふらり旅 いい酒いい肴(2013-)」などに出演されています。かつて1970〜80年代に資生堂のアートディレクターをつとめ、数々の斬新すぎる広告デザインを生み出された方でもあります。
「ぼちぼち割烹」について
「ぼちぼち割烹」は、全国の居酒屋を渡り歩いてきた太田さんがこんどは大阪の割烹という存在に注目し、毎号ひとつずつお店を紹介するという連載記事です。居酒屋よりも確かにハイクラスで緊張感はあるけれども、かといって気取りすぎない大阪らしさが描き出されています。
私自身にとっては割烹はまだちょっと敷居が高いかな?と感じるものですが、そう思っている人にこそ読んでみてほしい。すばらしく興味をそそる文章です。デートするなら割烹ですよこれからは。
イラスト制作の裏側
イラスト制作にあたっては、原稿と取材時に撮った写真をデータで提供して頂き、それを元に料理と店内の様子をイラスト化します。料理については割烹なのでだらっとした感じにならないよう、できるだけきちんと造形をとっています。一方店内の様子はあまりきちっとした描き方はせず、男っぽいざっくりした雰囲気を意識しています。
私自身は現場へ行かずに描きますので、細かく描くにしても、ざっくり描くにしても、どちらにしろ資料写真をつぶさに見ながらディテールを把握する必要があります。描く対象に関係のない写真もいくらか頂くのですが、これが意外と理解の助けになるものです。
「あまから手帖」について
大人のための上質な「食」の雑誌。関西でグルメの自覚が少しでもある方なら知らない人はいないと思います。
イラストを使われることはじつは珍しく、紙面ビジュアルのほとんどは直接的に料理の魅力を伝える写真で構成されています。そのクオリティにはいつも目を見張らされますが、お店選びもさることながらビジュアルにも相当のこだわりを持って作っていることがわかります。
今月号の「あまから手帖」は、お寿司特集です。
今日はぜひ、お仕事帰りに書店・コンビニなどに立ち寄って、手に取ってみてください。キレッキレに造られたお魚、その脂の乗った照り。酢の香りが脳内に漂ってくるかと思いますので、どうぞそのままレジへ!
■Factory70では、グルメ系記事にピッタリな料理イラストやレシピイラストの制作を承っており、雑誌や書籍での制作実績は1800点以上にのぼります。編集者様・アートディレクター様からのご依頼をお待ちしております。