Factory70は、飛鳥新社から2017年1月に発売された本「給食のおばさん、ブータンへ行く!」のためにイラスト(挿絵)を制作いたしました。
この記事では、出版社様・制作会社様向けにイラスト制作のデータをご紹介するとともに、この本のおすすめポイントをお伝えします。
給食のおばさん、ブータンへ行く!
著/平澤さえ子
出版社/飛鳥新社
※この記事はFacetory70 BLOGからの転載です。
このイラスト制作にあたって
水彩ぽく見える絵柄ですが、Illustratorで描いています。この描き方のメリットは、後から多少の拡大・縮小ができること、ペンの太さをあとから多少調整できること、塗りだけのやり直しが可能であることなどが挙げられます。
ちなみに本物の水彩絵具での描画では、描きはじめた後は修正ができません。特に線の太さを変えることは全く不可能であるため、このような点に後から要望が入った際には再制作の扱いになります。
※イラストの修正・再制作には費用がかかります
今回の制作にあたっては、著者から提供された写真を資料として、それぞれの料理を描いていきました。ブータンの料理は私もなじみがなく、資料も完全ではありませんでしたが、スナップ写真から食器の様子を読み解くなどして、なんとか形になりました。おいしそうに見える色選びは苦労した点です。
- サイズ(印刷時/実製作時とも):3-5cm四方
- 画材:Adobe Illustrator, ペンタブレット
- イラスト納品方法:データ/.ai
- イラスト制作価格:一冊分のグロス計算。具体的な価格はお尋ねください。
イラスト制作のご依頼をお考えの方へ
この本のおすすめポイント
この本は、学校給食の職員をしていた女性が突然のオファーによりブータンへ行き、現地の給食の改善にとりくむお話です。日本とは全く違う環境にとまどったりおどろいたりする様子をつづったエッセイですが、行ってみて、やってみたら、なんとかなるんだよ!そんなメッセージが読むうちに伝わってきます。
自分の経験からも、とりあえずやってみることって大切だなって知っているから、余計、いいなあ、じんわり感動します。海外行ったときの不安な高揚感とかも。何かわからないけど何か成し遂げたい、そんな方には、人それぞれに何かしら感じるものがある、そういう本だと思います。
あと、私がいままで関わった本とこの本がちょっと違う点は、著者さんも絵を描くこと。これがなかなか味があってよいのです。巻末にも著者手描き絵入りのレシピが載ってます。
ケワダツィ、めっちゃうまそうや〜(自分で描いたんですが)
ケワダツィのレシピも巻末に載ってますので、辛いの好きな人はぜひぜひ!(あ、辛くないレシピもありますよ)
読みやすくて、元気になれる本ですので、ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです。
給食のおばさん、ブータンへ行く!
著/平澤さえ子
出版社/飛鳥新社